こんにちは。あおい(@megane_mgr)です。
バスの中での出来事が自分の職場でも起きている問題を再認識させてくれました。
皆さんの職場や家庭でも同じ問題が起きていないか今一度ふりかえってみてください。
優先席の高校生
駅に向かうバスの中での出来事です。
通勤や通学の時間帯なので座席はほぼ満席で、私以外にも20代くらいの一人の女性が立っているような状況でした。
二人掛けの座席のうちの一人分があいていても、知らない方の隣に座るのはどうにも気がのらない。
2021年3月。このご時世なので、なおさら。
私は吊革を握って窓の外を眺めていたのですが、あるバス停で60代くらいの白髪交じりのご婦人が乗ってきました。
ご婦人は車内を見渡しましたが空席に座ることはなく、優先席のすぐうしろの握り棒にしっかりつかまって出発を待つようでした。
すると、優先席にいた男子高校生がそばに立つご婦人に席を譲ると申し出たのです。
垢ぬけない感じでお世辞にもイケメンとは言えない男の子でした。めっちゃ勉強してそうな真面目な男子って感じ。
どうか神様、心優しき高校生にほんの少しのイイことを。
しかし、ご婦人は「2つ先の病院で降りるから大丈夫」と辞退されました。
しかも、ちょっと不快そう。まだ譲られる年齢じゃないとでも言いたげな感じでした。
男子高校生も気まずそうにしながらも、ぼそぼそと何かつぶやきながら席に座りました。
せっかく勇気を出して声をかけたであろう高校生の気持ちを考えるといたたまれない。
どうか神様、せめて来世でもいいので彼をモテさせてあげてください。
そんなことを考えていたら次のバス停でとんでもないことが起こるのでした。
”今の若いもんは”おじさん登場
次のバス停で数人が乗車したのですが、その中の50代くらいのおじさんが今回のキーマンです。
みんなの反面教師になるお方です。
そのおじさんは車内を見渡すとまっすぐに、力強い足取りでさっきの高校生のもとに。
「おいおい、まさかね。待て待て、やめて差し上げて。」と思ったのもつかの間。男子高校生に正義の裁きが。
なんで座っとるんだ!若いもんが立たんでどうするんだ!!
つい数分前の高校生とご婦人のやり取りを知らないおじさんは高校生に対してお説教モード。
「最近の若いもんはこれだであかんわ…」という台本かな?というくらいテンプレのセリフで高校生を非難し始めたのでした。
そして、ご婦人はそれを見て見ぬふり。嘘だと言ってよ、ご婦人。
止めて差し上げて。半分以上あなたのせいですよ。
さすがに高校生が気の毒だったので、おじさんの話を遮って事情を説明して差し上げました。
おじさんは振り上げた拳をおろす場所が見つからず、引っ込みがつかないご様子。
そもそも優先席に座るのがいかんのだわ。
いやいや優先席は指定席じゃないんだから、あいてたら高校生でも座っていいでしょうよ。
そんなこと言ったら私が目の敵にされそうだったので、事情を説明したらお得意の作り笑顔でスルーしておきました。
そして次のバス停でご婦人は何事もなかったかのように下車していきました。
車内に流れる気まずい空気は冬の風と混ざり合い、心に冷たく刺さるようでしたとさ。
人のふり見て我がふり直せ
今回の出来事で感じたことは以下の3点です。
①ご厚意は感謝の気持ちで受けとるべし
高校生の行動にご婦人が「ありがとう」と伝えて受け入れてくれていたらバスの車内は幸せな空気に満たされていたでしょう。
誰かのご厚意を踏みにじっていませんか?「そんな事いいからこっち手伝って」とか言ってませんか?
②自分の情報がすべてと思うなかれ
おじさんはバスに乗り込んだ瞬間の情報(ご婦人=立ってる/高校生=座ってる)だけでお説教モードに入ってしまいました。
その前後で何が起きていたかを把握することなくいきなりお説教するのはダメ、絶対。
まずは前後の状況確認や当事者の言い分を聞いてあげることで誤解のないようにしたいですね。
《参考記事》
>>部下の成長には傾聴が効果的!信頼される上司になるための傾聴力の高め方
③誤りに気づいたら素直に謝るべし
おじさんもグダグダ言ってないで「そうとは知らずにすまないね」とでも言ってあげたら高校生も報われたのに。
自分の誤りやミスに気付いたのに謝れない人は本当にかっこ悪い。
あとがき
これって意外と身近なところでも起きてるんじゃないでしょうか。
部下の思いやりある行動に対して感謝の気持ちを伝えていますか?
時間に遅れた部下に対して事情を聴くことなくお説教していませんか?
自分のミスに気づいたときに、ごまかさずに素直に謝罪できていますか?
自分の行動を振り返ってみましょう。
一つでも当てはまったら、明日から改善していきましょう。
今日が一番若い日です。あなたが何歳だとしても、今からでも遅いということはありませんよ。
どうか神様、あの高校生を志望校に合格させて&可愛くて優しい彼女を与えてあげてください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。