こんにちは。あおい(@megane_mgr)です。
先日、チームで一番若手の社員Aさんが遅刻をしてきました。まだ3月だというのに今年に入って3回目です。
その部下を指導するべきチームリーダーBさんは「今後は遅刻しないように気をつけようね」という優しい指導。
これを聞くのも3回目です…。
どうやらBさんはAさんから嫌われることを恐れて、叱ることができないようですね。
この記事では相手の行動を改善できて相手から信頼される上手な叱り方をご紹介いたします。
叱り方が上手な上司のチームはミスが減り、チーム全体の士気が高くなると言われています。
ぜひ、あなたも上手な叱り方を学んで、信頼される上司を目指しましょう。
叱ると嫌われる?
Bさんに話を聞くと、叱ることに対してネガティブなイメージを持っているようです。
- 叱ると嫌われるんじゃないか
- 相手を傷つけてしまうのではないか
- チーム全体が緊張した雰囲気になるのが怖い
こんなふうに捉えている人も多いかもしれません。
しかし、それは全くの間違いです。
正しく叱ることは相手にとって、そしてチームにとってプラスの効果があります。
「怒る」と「叱る」の違い
まず、大前提として皆さんに知っておいてほしいことは怒ることと叱ることは異なる行為であるということです。
『怒る』は自分の不満を感情に乗せて発散させることです。
しかし、『叱る』は相手のためを思って、次につながるアドバイスをすることです。
大声で喚くように怒鳴りつける上司は嫌われますが、部下への愛情を持って叱る上司は、絶対に嫌われることはありません。
むしろ、相手の成長を願い愛情をもって叱ることは、相手の信頼を手に入れることができる効果抜群の方法なのです。
では、部下から信頼される上司になるために、具体的に『上手な叱り方』をお伝えします。
上手に叱る方法は?
部下に嫌われることなく、信頼される叱り方の5つのコツを押さえておきましょう。
- 叱る基準・理由を明確にする
- 人ではなくコトに対して叱る
- 人前で叱るか別室で叱るか考える
- 後回しにせずにすぐに叱る
- 具体的なアドバイスを与える
1.叱る基準・理由を明確にする
叱られる側にあなたの言葉を受け止めてもらうには、なぜ叱られているのか理解してもらう必要があります。
「なんでこんなことで叱られなきゃいけないんだ…」という気持ちで聞かれてもあなたの言葉は伝わりません。
だからこそ、一貫性がなく気分によって叱ったり叱らなかったりすることは好ましくありません。
「叱られて当然だ」と認識してもらうことが重要です。
まず、Aさんには遅刻をすることがどのような悪影響・不利益につながるのかを理解してもらいましょう。
2.人ではなくコトに対して叱る
相手の人格を否定するのではなく、その人がとった行動や結果に対して叱るように気を付けましょう。
間違っても「あなたという人はいつもそうなんだから!」とヒステリックになってはいけません。
「時間にルーズな性格を直しなさい」はNG。遅れた原因を聞き出して行動に対して指導しましょう。
3.人前で叱るか別室で叱るか考える
私はこれがけっこう難しいと感じています。
部下がミスをしたときに、すぐにその場で怒鳴りつけたくなる気持ちは私にもあります。
ですが、相手のパーソナリティやその場にいる人を見極めて、その場で叱るべきか別室に呼び出すべきか考慮すべきです。
いろんな本を読むと「絶対に人前で叱ってはいけない」という意見も見られます。
判断が難しい場合はとにかく別室に呼び出して叱ればOKでしょう。
Aさん以外にも遅刻の常習犯がいるような場合は、その人にも聞こえるように指導するのもアリだと考えます。
4.後回しにせずにすぐに叱る
何か悪いことをしてしまった場合はすぐに叱ることが大切です。
「そういえば昨日の遅刻の件なんだけど」などと過去の出来事を掘り返すような叱り方はいけません。
過去のことを叱られると(いつの話だよ…)(八つ当たりか?)と聞く耳を持ってもらえません。
いいことを見つけたらすぐ褒める!そして、悪いことをした時はすぐ叱る!
フィードバックの大原則です!
5.具体的なアドバイスを与える
これまでの注意点が守られていたとしても、具体的なアドバイスが無ければ行動が改善されることはありません。
叱ることは相手の成長を促す行為です。
また同じミスをしないように気づきを与え、より望ましい行動をとることができる選択肢を与えてあげましょう。
先輩・上司としての腕の見せ所です!
「なるほど!さすが!」と思ってもらえるアドバイスを!
あとがき
いかがでしょうか。あなたの身の回りには上手な叱り方ができている上司はいるでしょうか。
ミスが起きたときの上司の態度は、部下との信頼関係にものすごく大きな影響があります。
過去は変えることができません。ミスが起きたことを受け入れ、同じミスが起きないように具体的な示唆を与えられる上司を目指しましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。