こんにちは。あおいです。
今日は科学ネタで記事を書いてみました。
面白いニュースを見かけたので、少し解説をしながら感じたことを書いていきたいと思います。
科学に興味がない人にも少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
3Dプリントでマイクロメートルの世界へ
テクノロジー情報サイトの『GIZMODO』さんで興味深い記事を見かけました。
『物理学者が3Dプリントした世界最小の船は、ヒトの髪の中を航行する』
ギネスに認定されたわけではないと思いますが、きっと自称ではなく本当に”世界最小”だと思います。
その大きさ、なんと30マイクロメートルだそうです!!
とはいっても、これだけでは大きさがよくわからないですよね(^^;
1マイクロメートル(=μm)とは1000分の1ミリメートル(=mm)のことです。
つまり、1mmを1000個に分けた大きさということです。
30μmってどのくらいの大きさなの?
どのくらいの大きさか、ご説明したいと思います。
日本最大の砂丘である鳥取砂丘の”砂の粒”の大きさは約0.4mm(=400μm)だそうです。まだまだ大きいですね。
さらに小さいものの代表として、”スギ花粉”の粒子の大きさを調べたところ、その大きさは約30μm(=0.03mm)だそうです。
つまり、先ほどの記事の画像にあった船はスギ花粉の粒の大きさと同じ大きさだということです。
肉眼で見ることができない花粉と同じ大きさで、誰が見ても船だとわかる構造のものを3Dプリンターで作ることができる時代なんですね。
3Dプリンターなんて言葉が一般的になったのもここ数年の話だというのに、技術の発展スピードはすごいですね。
(3Dプリンターといっても一般的にイメージされる3Dプリンターとは物の作り方が全く違いますが。)
これからさらに複雑なものを作るアイデアがたくさん出てきそうですね。
この記事を読んで感じたこと
オランダのライデン大学の研究チームの成果ということですが、なぜ船を作ったのかという質問に対して「顕微鏡でしか見えないサイズの船を作るのは楽しいから!」と答えられたそうです。
大の大人が試行錯誤しながら、船の形の構造物をつくっている姿を想像すると微笑ましく思いました。
楽しいって大事ですよね。
マイクロメートルの世界なら船が転覆するという考えもないでしょう。
浮力とか考えなくてもいいにも関わらず、しっかり船の形をしているところが面白いです。
しかも、出来上がった船の形がミッキーのデビュー作「蒸気船ウィリー」の船を彷彿とさせるような、ちょっとデフォルメされたデザインですごくかわいいですね(笑)
日本でこんなことを熱心にやっていたら、「研究費の無駄遣いだ!」とか、「ふざけている!」とか非難されそうです、、、。
いたって真面目に論文として発表するために船のクオリティを上げているところにオランダと日本の国民性の違いも表れているように感じました。
船の形状を緻密に再現できるようであればもっと複雑な構造もすぐに作ることができるようになるでしょう。
こういった”大人の遊び心”が、いずれ歴史的な発見につながることがあるかもしれませんね(^^)
あとがき
余談ですが、マイクロメートルの世界をもう少し詳しく。
みなさまもおなじみの1円玉の厚さが約1.5mmです。
そして、コピー用紙の厚さは約0.1mmです。薄いですね。
そして、日本が誇るコンドームメーカーのサガミの最薄コンドームはわずか0.018mm(=18μm)の薄さということだそうです。
なんと30μm以下!素晴らしい!
大きさと薄さのお話なので単純比較に意味はありませんが、それだけ薄くても破れない頑丈さがあるコンドームは、実は非常に高度な技術力で作られていると言えるでしょう。
科学技術の進歩が私たちの生活を豊かにしてくれていることは間違いありません。
最先端の科学がどんな領域で発展しているのかを知ることは、少し先の未来を知ることにつながるかもしれません。
人生100年時代、どんな未来が待っているのかとても楽しみです。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。